温もりの家
思い起こせば 温もりの家。
濁ることはない血の繋がりの果てで
見つけた愛は 眩しい灯り。
人生の犠牲の中で
荒んで、汚れた心を
痛いほどの美しさで 照らしている。
浅く始まる夜の時間が
感傷に染まる時
思い起こせば いつかの悦び。
自由のない空の下でも
夢のない星の下でも
胸を揺さぶる優しさが
心の形をなんとか留めている。
頼りない言葉で語る愛など
美しいとは呼べないけれど
いつかは、そんな悲しみも
還るべき温もりに染まればいい、と
遠い空の忘却を想う。
昼と夜を結んだ雲が
地平線を染めて、沈んでいく。
思い起こせば いつかの悦び。
思い起こせば 温もりの家。
濁ることはない血の繋がりの果てで
見つけた愛は 眩しい灯り。

