夜の続き
朝明けの空に はみ出した夜の続き。
まぶたの裏に潜んだ病が
綺麗な空の風景さえも
染めてしまう前に
愛を表現出来たらよかったのに、と
憂鬱な夜の終わりゆく余韻の中で
苦い溜息を転がしていた。
夢や理想を 問いかけた星の光りは
心を美しく照らしてくれることもなく
虚しく静まり返る時間の流れ。
歪んでしまった魂を見つめ
隠せない痛みを 声を殺して叫ぶ。
生きる事に悲しみ以外の感情を
見つけることなど、出来たのだろうか。
人と人とは繋がり合うことなど
出来ないけれど
それでも、愛を語る意味など
在ったのだろうか。
心の正しい形は分からない。
人の在るべき姿など、知ることは出来ない。
それは、人間になれなかった野獣の嘆き。
指先に触れた朝明けの空に
消えた月の灯りが映っている。
僕はまだ、はみ出した夜の続きを見ている。

