雨の奏でる午後
雨の奏でる午後
しばらく降り続いておくれ
一粒一粒の悲しみが
物足りない心を埋めてしまうまで
雨の奏でる午後
感傷に誘われるままに
いくつかの遠い記憶が
ぼやけた風景に浮かんでいる
雨の奏でる午後
永遠を知らない季節の中で
罪深い日々の傷跡も
いつかは眠りにつく時が来るだろう
雨の奏でる午後
戻らない日の幸せを想う
愛のひと欠片が
乾いた手の平から落ちないように
雨の奏でる午後
嘘も汚れも悦びも
平等に染めていく
雨
雨の奏でる午後
いつまでも降り続いておくれ
心の全てが
その調べに染まるまで

