午後の曇り空
3月の午後に曇り空。
溶けてゆく季節と
生まれゆく季節と
淡く揺らいでは、冬。
夢が終わり
現実が広がってゆくように
透き通る思い出。
儚く消えてゆくそれを
追いかけては、曇り空。
風が連れ去るように
日々は加速し
雨が滲むように
感情は広がり
幾千の夜を刻んできた瞳に
流れてゆく時代。
廻り続ける世界に
はじまりを告げる明日。
溶けてゆく季節と
生まれゆく季節と
淡く揺らいでは、春。
雲の切れ端に映る
いつかの面影は万華鏡のように
時間軸の忘却に
思い出は沈んで
儚く消えてゆくそれを
追いかけては、曇り空。
儚く消えてゆくそれを
追いかけては、曇り空。

