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深海


今日も詩を書かない
(あるいは優しくない世界を眺めて)

忘れ去られた窓辺に揺れる
不在な部屋に点された明かりは
星屑の優しい誘惑に
淫らなネオンに
こぼれ落ちた夜の深海の中を
潜む魚

木霊のように響くことのない
夜の声を教えてほしい
きっと明日には
風に連れ去れてしまうものを
僕は抱いて眠るから

本当は伝えたい言葉が沢山あります
伝わらない想いが沢山あります
けれどそれを伝える意味も
それを伝えるべき相手も
もう、ないのです

死に至るその日まで
言葉は続きます
枯れ果て、地面に平伏す落ち葉の下で
それはひっそりと
あるいは引力に縛られた月の裏側で
それはうつむいたまま

やがて与えられた昨日の夢の中で
あなたが時に迷い込んだなら
見ることもあるかもしれません
こぼれ落ちた夜の深海の中を
頼りない一つの気泡が
哀れに漂っていくのを

僕は今日も詩を書かない
(言葉を抱きしめて)

僕は今日も詩を書かない
(あるいは優しくない世界を眺めて)





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色彩


際立ったとある日の余韻が
木枯らしの一切の中で
輪郭を保つ
町を退けて
行き交う人々を超えて
まだ美しかった
今日と同じ季節

(僕は確かに秋に生まれました)

軽蔑さえしたこの命の
わずかな重さを
あと少しだけの色彩を
放った日のことを
けして鮮やかではなかったけれど
その数少ない色彩の証拠を
ふと、思い出すのです

人は誰しも
愛を抱いて生まれてくるのでしょうか
もしもそうなら
失くしてしまった代償は
あまりにも



(死ぬから許して)





プロフィール

Ides

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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