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検証


遠くに居る
人々は月の頼りなさも知らずに
はるか夢の彼方に

ひとり、朝のあこがれに散らばる僕の欠片
まだ僕は僕の検証を終えていない

世界のある場面において
確実に存在していたらしいそれらは
誤りだったのか、正しかったのか、
怯えながら検証を繰り返す

生まれてきてもよかったという、
僕はそのひとつの証拠さえあれば
もうそれでいいのです

これまでの特別な夜のすべてを
許すことができるでしょう
朝に浮き立つ陰影のすべても
受け入れることができるでしょう
そして懸命に生き
あるいは潔く
死んでもみせましょう

やがて浅ましい月夜の陰に
この命の絶えない後ろめたさが
消えてゆくまで







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名もない星


終わり損ねた夜に
まだ沈黙は続いている

遠い星から放たれたか細い光が
宇宙の数少ない立証となって
街の空に留まっている中
ともない回顧の幻は
飾られることのない面影を
地平線にも伝えている

去っていったものたちは
何もありませんでした
見方によっては
大きな悲しみがありました
あるいはひとつの愛を
知ることもありました

僕はか細く光っています
誰のためでもなく
何のためでもなく
ただそこにあることが
全てであるように

あなたが僕の光を見ることがあっても
僕は何も主張しません
乏しい光がそこにあるだけです
この街の、この空の片隅で
そこにあるだけです

名もない星からやってきた
千年の光に照らされて
やはり、僕もまた
そうして生きているのです





遠吠えもやむ頃に


また遠のいた
エクステリアの月は
不幸な色さえも忘れ去ったように
粛々と夜を照らしていた

ある詩人が幸福な詩を詠い
ある詩人が悲しみを詠い
ある革命家が革命を訴える
すでに煩わしさも感じない遠吠えのやむ頃に
それでも僕はまだ静かに
深窓の本を読み続けている

冷静と軽蔑の眼を持って
めくるページを追いかけた
月の朧気さえどこかへ置いて
やがて世界は今日も
深窓の本を越えることは出来ない

確かに以前の薄闇を宿る
白い陽炎の季節を
僕が著しいひとりの
詩人(のようなもの)だった頃
月の夜に叫ぶべき場所があった
名も知らない星に囁くこともできた
淫らな光の散った地平線を越え
微かに捉えた遠吠えを聞き分け
それは何の躊躇もなく
勝手な共鳴さえいとわなかった

しかしもう遠のいてしまった
はるか西日が消えてまで・・
そして僕は深窓の本を読みながら
ある日のことを思い出す

いつか遠吠えもやむ頃に
まだ明けきらぬ空の下に居たこと
僕が僕の中にあった最後の空を
親愛なる孤独とその貞操の代償を持って
金色の与えられた瞬間
野垂れ死にそうな哀れな一匹の犬が
二度と命じられることのない
悲しい朝を背に
闇雲にあさったゴミをくわえ
周囲を威嚇してる
哀れなその一匹の犬が
ふと、こちらを振り返り
冷静と軽蔑の眼を持って
じっと僕を見ていた時のことを





プロフィール

Ides

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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