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処方


季節を知らないか
奔放な風に飛ばされ
遠くへ行ってしまった
はるか先の雲のように

処方することなど出来なかった
小さな忘れものだ、と
それでも後悔を隠せない

処方することなど出来なかった
あの日の悲しみを
あなたの痛みを
処方することなど出来なかった
そのすべてが
遠くへ行ってしまった
季節のすべてが

問わずにはいられない
知るはずもない処方を
今、このとき
疼いた午後の処方を
僕の処方を
奔放な風に飛ばされ
行ってしまった日々たちの処方を
問わずには・・


拠り所のない悲しみを
持て余した僕たちは
ただ無力でしかないのだろうか




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ベランダの花


自分の名前が嫌いだ

自分の顔が嫌いだ

自分の声が嫌いだ

自分が嫌いだ

僕は僕の何も
肯定してあげることは出来ない

あるはずもない価値を求めては
また日は暮れる

昨日まで咲いていたベランダの花が
今朝、枯れていた
一番美しい季節の中を
生きただろう花は枯れていた

いつしか人は老いて
何を想うだろうか

僕は人生で一番美しい季節を
無駄に生きてしまったようだ

人は老いる
ただ、それは果てしなく
怖い

どんなに醜い花でもいい
せめて花を咲かせてから
枯れたい





引っ掻き傷


やがて命は途絶える
一片の肉片すら残さず
僕たちはこの星から去っていく

そのとき、ふと愛について考える
生きる地獄に溺れながら
必死に抗った
たった一つの爪痕
愛はその引っ掻き傷だ、と

一片の肉片すら残さず
何の跡形もなく消えていく
僕たちの哀れなもがき
最後の引っ掻き傷だ、と

命を、人生のすべてを懸けて
ようやくこの星に残した
わずかな爪痕





眼がある
無数の眼が
そこにある

街は何も促しはしない
ただそこに眼があるだけ

誰とも分からない眼が
常に光っている

もはや逃げ場所なんてない
生まれ落ちた時から
この世界には眼があった

眼がある
僕にも、あなたにも
眼がある
人さえも殺しかねない眼が





プロフィール

Ides

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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