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溜め息


そしてまた飽きもせず 
表現をしていた 

不毛な青空に響くだけの 
表現をしていた 

もう戻れない季節を漂う溜め息が 
明日の風になり 
誰かの髪をそっと揺らせたなら 
この悲しみも無駄ではなかったのに・・






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ことば


確かに言葉は 
君を汚すときが来るだろう 
その由々しき意味について 
知ることもなく 

そして言葉は 
何の前触れもなく 
海の一滴よりも苦いことわりを 
君に投げかける 

花や木や空が 
そこにあるかのように 
真っ白に近い額縁の中を賑わい 
物欲しそうに隠れていた君の瞳を
焦がしている

ある日の優しい夕暮れが 
一時の暗闇に触れ 
空を飾り付けるまで 
君であれ、僕であれ 
また詩人でさえも 
無言で居る 
そうする他、術がないのだ 

たとえようがない 
綺麗な言葉をたくさん覚えても 
汚い言葉にたくさん触れても 
まだ言葉は足りない 
 
いつか昔 
天文学的な数の単語の中で 
愛という言葉を見つけた 
すでにその時から 
僕らはそれ以上の言葉を 
知ることは出来なかった 





水面の月


揺れている
寂しい水面で丸くなりながら
月の正体を暴いている

やはり僕も、依然として
ひとり座り込み
泡沫の欠片をたぐるように
眠らない深海魚の息づかいを
数えている

こんなにも悲しみに包まれた時でも
それは、特別なことではないように
平然たる夜

寂しそうに水面で揺れようとも
けして届きはしない
深い海の底は
月の光など必要とされてない

お前は高潔な光でも
特別な何かでもなく
宇宙の隅で漂いながら
光に媚びる
孤独な一つの衛星だ
誰が住むわけでもない
孤独な一つの衛星だ

そしてお前を見つめる僕もまた
孤独な一人の人間なんだ

寂しい水面で丸くなり
ゆったりと揺れながら

ただ、
それだけのことなんだ





想像


描くことが許されなくなる
想像

滑稽な鉄格子の向こう側で
揺らめく青空が
どんなに美しく
どんなに澄んでいても
君が伸ばした指先は報われない

神様は居なくなり
サンタクロースは居なくなり
妖精も、お化けも
居なくなった

うつつに甦る眩さを掴まえて
最後の銃で撃ち殺された鳩の羽が
ゆらゆらと舞う空へ
その美を湛えよ

葬られた想像が
季節のせせらぎに溶けていく

描くことの叶わない
夢の世界を
惜しむように





安らかな午後


絶えない空を追いかけるように
雲は流れていく

幾重もの風が心地よく舞う
午後の陽気で
眠気まなこの青春を謳歌する

捉えることなど
叶わなかった永遠さえも
知り得るような錯覚の傍ら

生き損ねた時代が
ドラマの再放送のように
垂れ流され続けている

嗚呼、なんとも安らかな午後

今はもう
慌ただしかった世界は
終わりを迎えたような静けさ

こんな日には愛を叫びたくなる

愛、愛、愛・・





プロフィール

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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