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星を見上げ


一日のつかの間
暗転した空の向こうで
輝ける星を捉えようと
ひたすらに追いかける

ゆくりない表現の高波に揺られ
溢れかえる渦潮のような広がりを
勇者になりそこねた
旅人のような眼差しで

仰いだ銀河の頂きは果てなく
たかが、四半世紀を生きたくらいでは
何億光年もの宇宙の歴史は
報われない

星の光は
愛に満ちているわけではないが
星の光は
悲しみよりは美しい

星を見上げ、星を見上げ、星を見上げ
いつしか僕は
そして、いつしか誰かも
詩人になった

彷徨う言葉を道連れに
もう少ししたら
空は明けてゆくだろう




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影が覆う

風にざわめく草木のような波紋で
目がくらむほどの閃光は、今宵に宿る

退廃じみた夜の深海に
隠せない衝動を抱いたまま

ひかり
あれは、月のひかり
夜更かしする誰かの家のひかり
遠くのネオンライトのひかり
いつかのひかり
笑い合った日のひかり
遠い残像となって、よみがえるひかり
あれらは、ひかり
ひかりが影を作る

眩しいな




ざくろ


くたびれた朝
太陽を欺くような赤いざくろの実が
ひとつ地面に転がっていた
手に取ったが、食べなかった
そこにある完全な命を前に
僕はまだ、生まれて居なかった





面影


あえて問いかけるまでもない
静けさに追従する木陰で
色彩は止まる
危ういほど、残酷な色彩が

短い時の中で
美しさが語るものは永遠

諧調な色合いに包まれたその夢を
花びらにも満たない揺らぎで
見つめている

切り取られた面影のように
今でも、あなたが笑っているのなら
それは、幸せなことなんだろう

確かな季節が巡る目眩の中
宇宙の光も届かない
青い枝葉の影で

僕はきっと、知ることはないだろう
あなたが人生で受け取るであろう
悲しみのすべてを

僕はきっと、知ることはないだろう
あなたが人生で受け取るであろう
愛情のすべてを

僕が干渉していた世界は、遠く
空さえも共有できない
遙か、遠く

ここは、死よりも暗い
季節の主観から外れ
木陰に沈んだ地面にひれ伏し
落ちゆく葉を抱くこともなく
雲や鳥や昆虫さえも気付かない
世界の無意識にのみ存在する

ふと、あなたの描く面影に
自分が存在できたのなら、と

そんな奇跡のようなうわごとを
つぶやいて




朝焼け


朝が始まろうとしている

他の全ての色彩を
否定するほどの
独裁的な赤が
雲の合間に広がっていく

いつもの夜明けだが
僕はそれを
はじめての感覚で見つめている

この地球上で、ただ一つ
光と呼べるものが
痛々しいほど輝いている

本当に有り触れた光景だが
僕はそれを
はじめての感覚で見つめている

何の前触れもなく
小鳥がささやき出す
目を背けたくなるほどの
強いきらめきが
またたくまに、世界を創造する

取るに足らない朝焼けだが
僕はそれを
はじめての感覚で見つめている

いつの日の空も
僕はそれを
はじめての感覚で見つめている





プロフィール

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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