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あの日


夜は満ちるだろう

季節が糸を紡ぐように

さっそうと追いかけた

風よりも確かな、あの日

青空の談話が聞こえてくる

鳥のことわりは、オルゴール

命のことわりは、消しゴム

世界のことわりは、シャボン玉

そして今、ここに静けさがある

犬の遠吠えすら響かない静けさ

たとえば朝まで、眠ろうか

少し生きすぎたようで

たまには、死にたい




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いびつな箱


昨日を探る窮屈な箱の中で
僕は、そのいびつな箱から
こぼれ落ちたものを考えている

ある時、覚えた藍青色の花の名を
ある時、植えた藍青色の花の名を

雲のいとまより 深い静寂へ
いつだったか、こぼれ落ちたもの

気まぐれな潮風は 吹き抜ける
ウィーターリリーの想像の中で
美化された世界は
大きなクジラの尾に打たれ

押し寄せた波が 引いていくように
あの子をさらっていく

植えた花は昨日、咲いていたか
植えた花は明日に、咲いているか

せせらぎに浮かんだ言葉が
また一つ、いびつな箱から
こぼれ落ちる

見渡せば
ずいぶんと散らかってしまった

少し、世界を愛しすぎた





語りべ


暮れの空に 架空の鳥が飛ぶ
放たれた矢のように
まっすぐと空の境界へと

まばたきも辞さない
仰いだ情景の刹那
確かに、僕は追いかけていた

暮れ残る空を駆けていた
わた菓子で作った
羽のようなものをとり繕い
光が夜に怯えても
置いてけぼりにされても
架空の鳥と 夕凪と共に

いつしか
この世界に生まれたあなたは
あなたしか知らない風景を集め
あなたにしか作れない物語を作るだろう

やがて、その時が満ちるまで
1年、10年、50年、
(だいぶ昔に、架空の鳥は飛ばなくなった)

あなたの物語は眠る
葉脈も果てた 落ち葉のかげりで
誰に語り継がれることもなく

僕の物語も眠る
暮れ残った空は、月に流れて
どこに跡を残すこともなく

そして最後にあなたと僕は
流れるひつじ雲の上で寝そべり
架空の物語の語りべとして

たかが、痛みを
たかが、悲しみを
たかが、命を

愛にも富んだ
きれいな言葉で
たくさん語り合った



この物語はフィクションであり
実在の人物、団体等、一切関係ございません



変換


キーボード操作は難しい
「雨」を「飴」と打ち込んでしまった

キーボード操作は難しい
「上」を「餓え」と打ち込んでしまった

キーボード操作は難しい
「縦断」を「銃弾」と打ち込んでしまった

キーボード操作は難しい
「打つ」を「鬱」と、打ち込んでしまった

キーボード操作は難しい
「お菓子」を「侵し」と、打ち込んでしまった

キーボード操作は難しい
「詩」を「死」と打ち込んでしまった

変換されるべきは
言葉か、世界か、

返還されるべきは
言葉か、世界か、

ヘンカンされるべきは
コトバか、セカイか、





窓際の霧


濃い霧がまん延している
窓の外の厚い隔たり

初めて自慰行為を知った日の精子みたいに
汚らわしい色で
窓際のすぐそばのほとりまで
覆っている

強いられるように
霧の彼方へ展開された
午後の180度

吐く息すら持て余した日々は
ふるいにかけられ

さえぎられたとばりの向こうで
遠い日の残像が浮かぶ

いつかの窓際で
欲しがる目をしたお前の醜さは
今も、ガラス越しに揺らめいている





つぶやき


やがて、色彩は褪せていった
秋の終わりのように

語り継がれた物語さえも
この世から 忘れ去られ

静かな虚構の中心で
風となって 僕らは存在している

ただ、ただ、優しい朝を願った日々は
幻のように消えて

追憶に残ったものは
夢の残骸が 密かに転がるだけになる

何万光年か前に誕生した小惑星の光が
ようやく地球に届くころ

漂う風は
何を問いかけるわけでも
何を想うわけでもなく

声にも満たない小さな言葉で
そっと、つぶやく

「ばーか、ばーか」




プロフィール

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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