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なみだ


涙の色は 何色だろうか

宝石のように きれいな色だろうか

濁流のように 汚い色だろうか

血のように 赤い色だろうか

涙の色は 何色だろうか

僕の涙には 色がない

ずっと前から

色がない





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そして、春


季節がはじまる喝采の一時
えも言えない鮮やかな感覚に
染まる時を待っている

温かな季節は巡り
その代償として、冷たい季節がある

偽りの代償として、孤独があるように
愛の代償として、痛みがあるように

全ては、等価値の代償ならば
それらを嫌う必要も ないのだろうか

ふと浮かぶ
血に溢れた指先で
血の通わない言葉を綴った記憶

偽りを恐れ、真実を求めるのなら
究極の真実とは
あることへの望みに他ないだろう

2月の影で
春を待ちわびる枯れ木のように
心は想い焦がれていた

雲よりも遙か先、宇宙よりも確かな灯り

それは、なんとも罪深いことか




残月


夜と太陽の化学反応
奇跡のようなあの色彩は、朝と呼ばれるもの。

世界は新たな世界と融合し
未完成な夢は、確かなものへと変わる。

悲しみを与えてくれた世界は
悲しみを知らない明日を包み込み
夜はまた、沈むのだろう。

風の隙間に垣間見えた季節の灯火は
淡い幻であるかのように 迷走する風景。

僕の世界は
どうも寂れてしまったようだ。

遠い全てのはじまりに
世界から受け取ったであろう 最初の愛すらも
忘却へ消えてしまうほどに。
 
世界が与えてくれた沢山のものは
黄金色に溶かされる残月の中

その身が朽ち果ててゆくように
緩やかに、緩やかに。




ケモノ


夜は終わりであり、終わりは死であり
月は幾千ものそれらを
見届けてきただろう

朝は始まりであり、始まりは生であり
太陽は幾千ものそれらを
迎えてきただろう

楽に殺してなどくれない夜は
偽りをはねのけて、心を裸にする

眠りよりも 鮮明な夢の国で
季節が巡るように、言葉は巡り
詩人は詠う

懺悔のための月と
救済のための太陽と
愛にも似て、汚れたそれら

暗黙に訪れる最後の朝
唐突な宇宙のはじまりのように
僕は理解するのだろう

あの夜の中に居たのは
詩人ではなく、ましてや人間でもなく
人間になりきれなかった
一匹のケモノだったのだ、と





内と外


心は、相容れない同種の磁極のように
引き合うことは出来ず、反発する。

外部から完全に隔離され
けして、解き放たれることなく
永遠の秘密の中を 漂い続けている。

それは、絶対なる治外法権によって
何者にも及びはしない。

心は、人間が背負うべき孤独の十字架として
または、その共犯者(共有者)として
在り続けるだろう。

必然として詩は、心と外(世界)を繋ぐ
唯一のツールとなり
実際は通じ合うことの不可能な
内なる世界とそれ以外の世界との
絶望的な壁を破ろうと 翻弄する。

嘆き、問いかけ、揺れる感情の一挙手一投足を
誰とも共有することの出来ない 想いを抱いて

背負うべき孤独の十字架と
この罪の名の下、定められた命題により
心は心を求め続ける。

人間は一人ではない。
なぜなら、世界の全ての人間は「一人」だからだ。

さあ、また世界を詠おうか。





刻まれたもの


夜の色彩が終わりに向け、駆け出す時
怯え続けた世界という魔物は
また一つ 終わりを迎える

一体、何度目の終わりかも分からないほど
また夜は 消えていった

確かに瞳は刻むだろう

苦渋に満ちたような
世界の傍観者として
憂う月のような眼差しで

そしてそれは、怯えながらも
愛すべき世界の片鱗として

言葉は終着を知らないまま
遠ざかる昨日に 別れを告げる

過ぎ去っていくものばかりを
見つめては、人は何を得るだろうか

1秒先の未来すら危うい この場所で
幾度となく、過ぎ去っていったもの達

審判を下すかのように
朝の気配が近づいてくる

そうか、僕はまだ
「生きた」ことなどないのだろう




プロフィール

Ides

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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