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喝采の夜


何億、何兆という光が紡ぐ世界の広がり
極彩色の宝石箱に住む夢の住人達。

死に方を知らない子供達と
生き方を知らない大人達。

喝采の夜に弾ける憂鬱は
おそらく、生命の内側で揺らめいてた背負うべき虚しさ。

痩けた悲しみすらも、手放すことの出来ない
胸の彼方に広がる宇宙の根底で

露骨に浮かび上がる魂らしき個体は
迷える夕刻に引かれた 境界線の上に立っている。

子供は美しい。
綺麗な嘘をつき、綺麗な醜さを持っている。

大人は汚い。
汚い嘘をつき、汚い醜さを持っている。

落日に沈んだあれは
単なる時間軸の悪戯でも無かったんだろう。

あなたは大人ですか?子供ですか?

僕は大人です。





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懺悔独唱


それは、枯れ果てた落ち葉の葉脈の中
冬眠よりも、さらに深い眠りの底
揺れる花の根よりも、土深く
溶けるように沈んだ 夕日の彼方

確かあれは
人らしき物体として漂い続けた日々を
地球の裏側で傍観していた

鳥にもなれず、風にもなれず
その流れの行方も知らないまま

心を埋葬する旅路の最中
偽りを重ねるたび、嘘は真実に近づき
やがては真実すらも、嘘になる

真夜中の月にだけ晒す事の出来る
心という極限

長い間、封印された渇きの一つは
月の灯りに反応し、氾濫し、溢れ出てくる

本当は、死んでなどいなかった

頑なに閉ざされた魂の根底で
誰にも悟られることのない 何かを抱いて



秘密を厳守するかのような夜の沈黙は
冷静に満ちている

呪文のように唱えた言葉
反転した鏡の住人は 口癖のように繰り返す

時のせせらぎに捉えた わずかな矛盾の中で
真実が嘘に変わる瞬間

何に怯え、何を守っていたというのか

今、伝えきれなかった想いが
天に救いを求めるように、積み上がっている

永遠に白日の下に晒される事のない、その想いを
醜く握りしめている。

まどろみの風に包まれた 最果ての地で
忘却に埋もれないよう、心の最後で抗っている

廃れたものばかりを抱いて
恥も外聞も捨て
それは、未だに



月だけが知る臆病者の嘆き

睨み付けるだけ排斥された 色彩の数々は
ただ、ただ、大きな津波となって
防波堤を打ち砕き、溢れていく

溺れ、もがき苦しむ錯覚のような日々の中で
拒んでいた生きるという行為

失われつつある時を 必死に追いかけている
呼吸すらも不器用だった 遠い昨日の向こう
突風よりも、高速に駆けていくそれを

過ぎ去る大切だったもの達の 影が見える

それは、人間になりきれなかった季節の事

腐敗しきったはずの心が、愛を叫んでいる



朝の光に触れることのない この場所で
遙かなる恒星に 刻まれ続けてきた涙は
いくつもの目まぐるしい波紋となって
永遠と響き続けている

それが醜い懺悔である事を 知っている

大声で叫びたくなるような、それは
ただ、生きていたという証明

世界はどれだけ美しいものに
囲まれていたのだろうか

信じられないかもしれませんが
醜さをまといながらも
僕は美しいものが 好きなのです

頑なに閉ざされた魂の根底
確かにそこに、感情が在ったのです

感謝しています
愛しています
なので、どうか僕の事を憎んでください





移ろう雲


やがて、消えてしまうだろう雲の
浅はかな揺らめきは
人の心のように移ろいでいる

痛みばかりを重ねてしまう季節の色は
巡り終えた落葉樹の眠りの中

退屈な世界の表情とはかい離し
密閉された心の内側で
泣きたくなるような衝動は、何か

ひとしきりの夜を追いかけ、疲れた月が
空の青い深みに同化している

秋の乾いた空を泳ぐ全ての叙情が
鉄とコンクリートの街を焦がす

涙の答えも知らぬまま、虚空を掴む溜め息は
まるで、あの移ろい行く雲のように

汚れを嫌い
愛の言葉を探すくらいなら
切ないだけの想いに、沈もう

不愉快な表情を
隠せなくてもいいよ、今日は

美しいはずの季節を
憎んでしまう僕は
罪を歩むように
移ろう雲を追いかけた





愛すべき世界


廃れた思考の中で
唐突に見え隠れする風景。

病に染まる日々の傍らで
切なく横切るそれは
愛すべき過去の面影。

約束されたように褪せたものが
無情に心を刺激する。

光照らす太陽も
鮮やかに時を揺らす花達も
人の微笑みも
季節を漂う藍青色の空すらも
美しい風景はすべて
遠い日々の中で、揺らめくだけになった。

乾いてしまった世界の中で
不毛でない場所を
見つけることの出来ない盲目な心。

歪んでしまった感覚に
頼りなく降り積もる言葉を拾い集め
こんな人間になってしまった、と
仰いだ空に漂わせる溜息。

この愛すべき世界の中で

この愛すべき世界の中で

この愛すべき世界の中で

美しさを持って
生きていたかった。





朝と夜と


悲しみしか生まれない夜は
その夜というものは
世界を、どんな形で終わらせるのだろう。

地球の外側で光る月の輝きは
常にぶれることなく
心を照らしているようで
僕は、悲しみを詠わずにはいられない。

痛みしか生まれない朝は
その朝というものは
世界を、どんな形で迎えるのだろう。

昨日の風が吹き抜ける空の広がりで
落ち葉のように飛ばされるだけの痛みを
心は未だに、大事に抱えている。

鮮やかな青空に染まることのない歳月は
いつまでも頭の中を
駆け巡ってゆくようだ。

もしも心に
捨てられない感情が在るとすれば
それは、灼きただれた心の原型だけ。

生と死の憂鬱の中で
悩み狂った日々の残影。

誰もが昨日の空に病を覚えているのなら
完全な朝を想う、
そんな太陽の忘れ物を
探しに行こう。





赤く沈む色彩


赤く沈む色彩。

あまりにも切ない夕日の色は
誰かの後ろ姿に似ているようで
色褪せた面影が、風景の断片に混ざり込む。

指先で触れ合えることほど
奇跡的なことが、他にあっただろうか。

か細い蛍の光のように
消えやすい日々をただ、生きた季節。

人はそんな歳月の中で
一体、何を残すのだろう。

ここには
繋がり合うことの出来なかった他者の面影だけが
沈む夕日のように、揺らめいている。

永遠に色があるのなら
そんな赤く沈む色彩のようだ、と
静かな痛みを感じている。

僕は誰かに
何かを残せたのだろうか。

僕の中には、あなたの笑顔も涙も
残っています。

通り過ぎる季節の片隅で
確かな面影となって
今も、揺らめいています。




プロフィール

Ides

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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