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色彩


遠い眠りから目覚めた はじめての朝の世界には
沢山の色が存在して

それはどれも 見知らぬ色ばかりだったけれど
色の名称なんて分からなくとも
何よりも美しいと、確信していた。

時間軸の入り口に立って 時は語りかけて
否定するべき永遠は 崩壊の意味を教えてくれる。

触れるたびに汚れてしまうような
後ろめたい感覚の中で
濁した色彩に 罪の味を覚えていた。

色は変化し、心は変化し
同じはずだった風景は変化し

鮮やかな色彩は 過去で揺らめくだけになった。

全てはそのわずかな歳月の中で。




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罪深き天国


心に埋もれた言葉を掘り起こしている。

既に有り触れた終わりの光景を
ずっと手放すことが出来ずに
乾いた手の平で干上がった土の
鈍い感触を感じている。

穏やかな顔をして
高速に駆けていく青空の向こうで
見覚えのある愛の歪みは
行方のない涙を映し出す。

病の終わりに見える天国の灯りだけが
真実になる時
長い夢は覚めて
はじめて朝の木漏れ日に照らされる。

心に埋もれてしまった言葉が
僕の一部である限り
乾いた手の平に染みつく病の匂いが
僕の一部である限り

季節は春の悦びに揺れることなどないでしょう。

この体から分離する作業は
愛を壊すことだと教えてください。





出口の見当たらない夜の空は
ただ風だけが生きている。

世界の静寂を
無秩序な風だけが伝えてくる。

すでに夜が夜である意味など
大人達には分からない。

10月の静かな悲しみが
螺旋を描き、時間を刻む。

居るはずもない神様にお願い事が出来るほど
綺麗な人間ではない、と
何の価値もない時間は
心を憂鬱にさせるばかりだろう。

夢を語れない人間は
夢を憎みながらも、誰よりも夢に憧れ
時効のない夜の罪を生きている。

不毛な時間の中を
温度のない無秩序な風だけが
吹き付けている。




美しい世界


世界はなんて美しいのだろう。

この醜い指先で触れられるものなど、一つもない。

換気口から入り込む夜の色は
ただ暗がりの部屋で 淡く輝いている。

光は心を照らし、記憶を照らし
思考を刺激する。

持て余した悲しみが
自虐的に語りかける。

夜には光があって、光の数だけ命の灯火がある。

世界の全ては 呼吸をし、熱を持ち
季節の流れに従いながら
普遍の中を生きている。

生を知らない人間から見れば
ただ当たり前の風景が、あまりにも綺麗な光。

世界はなんて美しいのだろう。

この醜い指先で触れられるものなど、一つもない。

生きている、ただそれだけの事が
無性に、果てしなく、美しい。

生きている、ただそれだけの事が
無性に、果てしなく、美しい。





不眠と考察


眠る者と眠りを忘れた者の2つが
存在している世界は
いずれにしても静かな孤独でしかなく
誰もが声無き叫びで 痛みを詠っているような
錯覚すら覚える。

どんな天体の輝きも届きそうにない夜の中心は
笑えるほど、何もない。

願うべきものの正体も知らずに
窮屈な時間を数えている。

夜明けに見える空の全てが
美しいという保証もないのに
朝を待ち望む意味など、あるのだろうか。

いや、僕は気付いている。
朝を待つ意味など、もう不要であると。

眠れない夜の世界では
どんな裏切りの朝が来ようとも
それを願わずには いられないのだから。




プロフィール

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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