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紅い情景


紅い情景。

太陽の色は
血よりも紅く、愛よりも熱い。
雲よりも高く、夢よりも広い。

夕暮れに見つけた芸術は
切ない時間を描くように
世界を染めていた。

紅い情景。

太陽の色は
孤独よりも孤独で、何よりも美しい。
虹よりも鮮やかで、永遠よりも遠い。

世界の中で浮かび上がったような
紅い情景は
貧しい心も少しだけ染めて
夜の中へ落ちていった。




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なみだ


夜には涙が似合っていると
思っていた。

日常の中で溜まった悲しみを
洗い流すように泣いていた夜。
夜には涙が似合っていると
思っていた。

けれど笑顔の似合わない風景なんて
ないのかもしれない。

どんな季節の中でも
どんな風景の中でも
僕は笑っていたかったのかもしれない。

笑い方を忘れた夜に
生温い風が涙を染めていた。






ハッピーエンド


語っていた悲しみは
いつか、空の一部となり
その限りない青に溶け込むだろう。

君が追いかけていた雲は
いろいろな国を飛び越えて
やがては、小さな粒子へと変わり
雨となって大地に落ちるだろう。

僕が咲かせられなかった花達は
そんな雨が潤して
鮮やかな色で咲いているだろう。

悲しみを与えてくれた世界は
悦びを教えてくれた世界は
とても愛しくて
この惑星に生まれたことが
僕に残された唯一の財産となり
青空や曇り空や
雨の降る世界を想いながら
語れなかった愛を語るんだ。

そんなハッピーエンドを描きながら
真夜中の孤独に震えていた。





レシピ


マッシュルームな午後の中
ポテトフライの夢を見て
ズッキーニの微笑みは
ストロベリーな君を待つ。

マカロニの約束を
アボガドな思い出を
ホワイトクリームの空の下で
サニーレタスの愛に包まれて。




いつもの夜


不毛な詩を書いていた。
百の悲しみを数えていた。

夜の隅々まで見渡し
光を探していた。

不都合な月の美しさを睨んでいた。
現実から逃避する方法を考えていた。

眠れない夜だった。

進まない時計の針に
一秒の永遠をなぞらえていた。

退屈そうに世界は
静まり返っていた。

来ない夜明けを憎んでいた。

僕は死にたいと願った。




灰色な午後


灰色な午後は
悲しみの追憶に揺れている。

世界から浮かび上がるように孤立した
この肌に触れる風景は
鉄格子に囲まれた死刑囚のように
絶望的な錯覚を感じさせている。

終わりのない世界の終わりのように
虚ろで悲しいそれは
実は生まれた時から、継続し続けている。

涙の色も味も
あの日々から変わらぬままなんだ。

こんな午後で
変わらない風景を見つめながら
変わらない痛みを抱えながら
変わらない詩を詠いながら
終わらないエンドロールが流れている。

曇り空に染まる灰色な午後は
現実でも空想でもない
笑えない天国のようだった。




プロフィール

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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