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完璧な夜


波の音しかしない静かな砂浜と
澄んだ空に浮かび上がる満月と
それを囲むいくつかの星と
髪を揺らす穏やかな微風と
読みかけの詩と
吸い慣れた煙草と
大切な人達

そんな、完璧な夜を夢見ていた。






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記憶


湿った潮の匂いのする風は
妙な記憶を連れてくる。

宛もなく歩いた真夜中の誰もいない国道で
あなたは、何を見つめていたのか。

未だにここには
痛みしかないよ。

ひたすら歩いて辿り着いた
知らない町の海の見える公園で
夜明けを待ちながら
涙を数えていた。

あの頃のように
頬に残った涙の線は
乾くことを知らないまま
呆然と見つめ続けていた風景。

あなたはこの先
記憶の片隅で小さな欠片となって
生き続けるのだろうか。

ならば、今の自分という存在は
どんな未来に、どんな風に
映っているのだろうか。

湿った潮の匂いのする風は
妙な記憶を連れてくる。

だから、僕は
今の自分を刻みたくなった。

平成19年、6月25日。




仰いだ空


見失った星の欠片を
夜の残骸の中、探っていた。

この手に掴まえられるはずもない
その光を
夜の残骸の中、探っていた。

風の行方を見つめた先に
微かに輝く何かがあったけれど
掴まえようとしたら
すぐに、消えてしまったんだ。

まるで、どこかで
見覚えのある涙みたいで
大切だった誰かの涙みたいで
いつも掴まえてあげることは
出来ない。

何一つ光らない夜空を
その天を

今日も僕は、仰いでいた。






雨上がりの夜


雨上がりの湿った夜は
不思議なくらい穏やかで
月も星も見えない不完全な夜空にも
光を描けそうな気がしていた。

傍観し続けた季節は
何一つ残さぬまま
また、昨日へと消えていくだろう。

静寂な真夜中で
ふと、生まれた言葉の中に
愛の一つでも在ったなら

濁った朝の色彩も
変わった色を見せたかもしれない。

いつか愛を語れる日まで
真夜中に生まれた悲しい言葉を
もう少し、拾い集めていようか。

そんな風に終えれる夜は
少しだけ満たされる気がした。

久しぶりに
悲しみ以外で、涙がこぼれた。




プロフィール

Ides

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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