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冬の記憶


冬の記憶を重ねていた。

あんな時も在ったのか、と
懐かしさと、思い出と
見覚えのある風景は
時間軸の瞬きに消えた世界。

冬が来るたび
そこに映し出される環境は
優しいだけじゃないけれど
悲しいだけでもない。

冬の記憶を重ねていた。

そんな時の流れが寂しくて。

真夜中の窓越しに見える
澄んだ冬の夜空には
名前も知らない星の光が
何故だか愛しく輝いていた。

今、ここに見える環境さえも
冬の記憶になるのなら
満たされない夜に涙した昨日も
少し優しい過去へ変わるのだろうか。

重ねるたびに季節を想い
懐かしさと、冬の記憶と
そんな時の流れが寂しくて。




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忘却の風景


悲しみが世界へ還る時
眠れない夜の一つですら
きっと、僕は愛しく思えるようになるのだろう。

永遠と世界から拾い集めた言葉を
甦る季節に見つけた言葉を

それらを美しいまま、世界へ還すことは出来ない。

乾いた9月の青空に映し出された
入道雲のような鮮やかな色彩が
遠い記憶の忘却に、あったような気がして
溜息の零れた昼下がり。

二度と出会うことの出来ない
遠く離れた季節の向こう側で

人は笑っていた。

世界は笑っていた。

僕は笑っていた。

それは、もう出会うことの出来ない
優しい風景。




罪ではない場所


歪んだ光りの隙間に見える
幻想のような錯覚は
思考の行方を鈍らせる。

僕という生命体が、いかにも強く
生に満ち溢れているようで
矛盾に捕らわれてしまう。

愚かな爪痕が
空のような病に刻まれて
傍観した朝の幻想が
微かに残る部屋の中で
不自由な空間の緊張感は
安らかなはずの休日を
憂鬱な時間へと変える。

罪ではない場所へ行きたい。

どんな未来も、どんな過去も
過ちと共に成り立っているのなら
罪ではない場所へ
未来も過去もない場所へ行きたい。


墜葉


本当に僕は、悲しみを語りすぎた。

見失った意識の時間軸は
違う季節を連れてきた。

昨日のような遠い昨日は
枯れ果てた一枚の落ち葉に
晩秋の切なさと混じり合い
葉脈の底へ沈んでいった。

変わるはずのない季節が変わり
来るはずのない12月は
ただ、世界の悲しみと呼応しているようで
相も変わらないその「世界」は
懐かしい涙の味を思い出させる。

上がったと思った階段の上から
誘うような甘い風が耳の端を撫でてゆく。




排他的世界


悪戯に明るい世界の色彩に
目を背けたくなる時
無視できない死は
静寂に染まる唯一許された眠りだとして

安息に満ちたそれは
残酷なまでに美しい。

死への依存か。
あるいは、逃避の最上級が死なのか。

世界はさらに超人為的な世界に変わる時
僕は僕では無くなって
この手の平に残る自分らしさや小さな愛すらも
無くしてしまうだろう。

そして、この手の平に最後に残るものは
ナイフだけになってしまうんだ。

そんな時、君はまだ
僕を抱きしめていられるかい?







プロフィール

Author:Ides
   
病の中で歪んだ季節を

刻むべき場所が僕には必要でした。

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